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てんかん発作は3つに分類される

2019年08月27日

てんかんはてんかん発作を繰り返す脳の疾患であり、年齢や性別に関係なく発症する可能性があるものです。
なおてんかんは部分てんかんと全般てんかんの2種類に分類されており、さらに原因によって特発性てんかんと症候性てんかんの2つに分類されています。
因みに特発性てんかんは脳に明らかな病変が認められないものであり、症候性てんかんは脳に病変を認めるものとされています。
そしていずれのタイプにおいても主症状としてのてんかん発作を伴います。

てんかん発作は脳の過剰な電気的興奮が生じることによって引き起こされるものとされていますが、興奮が生じる脳の部位あるいは範囲により、焦点(部分)発作、全般発作、分類不明の発作の3つの種類に分けられています。
各々について以下に挙げていきます。

まず焦点(部分)発作は脳の一部に興奮が生じるもので、意識障害を伴わない単純部分発作、意識障害を伴う複雑部分発作、二次性全般化発作の3つのタイプが含まれています。
単純部分発作は意識がある中で手足のしびれや痙攣、嘔気、光や色が見えるなどの症状が現れます。
複雑部分発作は意識障害を伴い、脳の興奮部分によって症状は異なりますが身体を大きく動かしたり、無意味な動作が現れてきます。
なおこの場合の発作は通常1~3分間持続すると言われています。
二次性全般化発作は単純部分発作もしくは複雑部分発作に起因して全身の痙攣いわゆる大きな発作としての症状が現れやすくなります。

次に全般発作は脳が全体的かつ広範囲に興奮が生じてくるもので、強直間代発作、欠神発作、ミオクロニー発作、間代発作、強直発作、脱力発作の6つのタイプが含まれています。
強直間代発作はいわゆる大発作として知られているものであり、何の前触れもなく突然全身の痙攣が起こった後に全身硬直と手足に一定間隔の痙攣が現れます。
発作自体は1分程度で収まり意識も15~30分程度で回復しますが頭痛や嘔吐が現れることがあります。
欠神発作は突然動作が停止したり反応が鈍くなるなどの症状が現れます。
ミオクロニー発作は突然手足が瞬間的に痙攣するもので起床時に現れやすい発作です。
間代発作は一定リズムでの手足の痙攣、強直発作は全身硬直、脱力発作は全身の力が抜けて倒れる症状が現れます。
なお分類不明の発作については新生児に見られることがある発作で、強直間代やてんかん性スパズム、行動停止などの症状が含まれていますが、関連性が不明であるものとして分類されています。

てんかん患者が倒れた時の対処法

このようにてんかん発作は何の前触れなく突然意識を消失したり、身体の硬直や痙攣といった症状が現れてきます。
そこで万が一てんかん患者が倒れた場合には適切な対処をすることが重要になります。
てんかん患者が倒れた際の対処法で基本的なことは何よりも慌てず冷静になること、騒ぎ立てないようにすることが大切なこととなります。
その点を踏まえた上で具体的な対処法を以下に挙げます。

まずてんかん発作が起きた際には患者本人が二次的に怪我をしないように身の回りを確認して危険に繋がると考えられる場所や物を遠ざけることが重要です。
ほかにも患者本人ができるだけリラックスして呼吸がしやすいように衣服のボタンやベルトを緩めるといった方法があります。
なお発作に伴う全身硬直や痙攣が見られる場合には呼吸の確保が重要となります。
その際には下顎に手を当てて上に押し上げ気道確保することが呼吸の確保と同時に窒息予防に繋がります。
そして硬直や痙攣などの症状が収まってきたら顎を上向きにした状態で身体を横向きにして呼吸が安定するのを待ち、意識が回復するまで静かに寝かせておくようにします。

注意点として症状により歯を食いしばったりすることがありますが、口にタオルなどを噛ませたりすることは窒息に繋がる危険性があるため避ける必要があります。
また嘔吐が見られた場合には嘔吐物による窒息を防ぐために身体を横向きにすることが重要です。
その他にも身体をゆすったり叩いたりすることや大きな声での声掛けなどはしないようにすることが重要です。

一方、症状によっては救急処置が必要になることがあります。
例えば痙攣の有無にかかわらず意識が朦朧とする発作が短時間で繰り返し見られたり、発作が長く持続し痙攣が収まらないなどのいわゆる重積状態が見られる場合には早急に然るべき救急処置が必要となります。

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