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てんかんを抱えてる女性でも出産できる

2019年09月21日

てんかんというのは人によって、程度や症状の強さが異なります。
そのためてんかんの発作といっても、いろいろなタイプがあると考えておくのが一般的です。

てんかんを持病として持っている人は、定期的に病院に受診し、かかりつけ医に診察をしてもらっているという人がほとんどです。
そして生活環境における注意点を指導してもらいながら、投薬などでてんかん発作が起きないようにコントロールするというのが治療も原則です。
女性であれば、人生の大きなイベントの1つとして、結婚、妊娠ということがあげられます。
健康で持病のない体であれば、その人生のイベントに対しても不安は少ないでしょう。

しかしながら、てんかんという持病を抱えていた場合、妊娠したらどうなるの?自分の身体は変化するのか?またてんかんという病気が赤ちゃんに影響するのだろうかと様々な疑問がわいてきます。
てんかんを抱えながらも、妊娠して出産を迎えるケースというのは、決して少なくはありません。
しかし妊娠して出産に至るまで注意を要することもたくさんあるので、かかりつけ医と二人三脚で出産までこぎつけるという場合も少なくありません。

ではてんかんを抱えながら妊娠し、出産を迎えるまでどんなことに注意するのが一番重要でしょうか。
まず一つは、ずっとてんかん発作を起こさないようにコントロールしていた薬を辞めないことが重要です。

てんかんと診断されたら、てんかん発作を起こさないために主治医から抗てんかん薬を処方され治療を開始します。
そしてその発作をコントロールするためには、抗てんかん薬の種類や組み合わせといったものも調整が必要です。

妊娠をしたら、内服薬の成分が胎児にも影響するのでは?と不安を抱え、抗てんかん薬の内服を迷う人がいるのも事実です。
しかし自己判断で内服を辞めてしまうと、発作が出てしまうこともあり、その発作が、胎児の低酸素状態を招いたり、認知機能低下を招くことあるのです。
そのため、まず妊娠したら、主治医に相談するということが一番重要です。

てんかん女性の分娩中のリスクについて

通常の分娩中でも、痛みに耐えたり、陣痛に合わせていきんだりするため、酸欠にはなりやすい状態になります。
しかしてんかん女性が分娩中に発作を起こしてしまうと、更に発作中は呼吸を止めてしまうため、赤ちゃんに十分な酸素が行き渡らず、低酸素状態になってしまうことが少なくありません。
低酸素状態が続けば、赤ちゃんの脳にも影響を及ぼす場合があります。
そのため早急な対応が必要です。

また赤ちゃんは、生まれた後にビタミンKを与えられます。
このビタミンKは、赤ちゃんの脳内の出血を抑えるために重要なものです。
そのため投与がかかせません。

低酸素状態を予防すること、またビタミンKを補うことは、赤ちゃんの身体を守る、特に認知機能低下などの起こる可能性のある脳の障害を予防するということにもつながるのです。

てんかん女性は、妊娠中から、主治医の元で発作を起こさないように内服でコントロールをするはずです。
しかしながら分娩というのは、何が起こるかわかりません。
痛みなどがきっかけになって発作が急に起こる可能性も考えておく必要があります。

きちんと妊娠中からコントロールがされていれば、てんかん女性も主治医の管理のもと、自然分娩をすることも可能です。
ただし、この場合は何らかの緊急事態が起こってもすぐに対応できるように、産婦人科と小児科などがある大きな病院で出産をすることが望ましいと言えます。

またてんかん女性には分娩中のリスクも伴うことから、分娩中に何かあった場合には、自分と赤ちゃんの命を守るためにすぐに緊急の帝王切開に切り替える場合があるということを知っておかなくてはいけません。
分娩中のリスクについて知識を持っておくということも、分娩に向けた一つの心構えの1つになります。

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